女子柔道監督は山本五十六なのか

 女子柔道の監督が選手に暴力や暴言を吐いていると報道がされて
いる。
報道とはマスコミの国民への一方通行のネットワークのことである。

 必要にネットワークに取り上げるのは、公益法人への移行期だから
外部監査の席を寄こせか、あるいは法改正での国民への締め付けの
前奏かもしれない。

 

 この『女子柔道暴力:園田監督が辞意…進退伺提出へ』(注1)の
記事に目を通すと、面白いことに気づく。
監督が全日本柔道連盟に進退伺を出すと、云う。

 「進退伺」に日本社会の縮図を読みとることができる。
日米開戦のさいの山本五十六と同じだ。

 部下が日米開戦に反対したさいの「では、職をやめる」との発言。
五十六にとっては、大将とか何がしの位が大事だったのだ。

 その位をやめるぞ、と部下を脅かしたのだ。
これは、子どもの喧嘩で、強い兄貴をつかって、喧嘩相手を脅かすのと
同じ手法である。

 結局、五十六は大人で、海軍の偉い地位にいたが、虎の威を借りる
弱い子どものままだった。

 ゾルゲ事件の関係者を自白させた検察官の手法も同じ。
「あなたが(スパイ行為を)認めないのなら、本官は職を辞します」と。

 もうあれから(1940年ごろ)70年は過ぎているが、女子柔道の監督が
全日本柔道連盟に「進退伺を出す」と、云う。

 全日本柔道連盟に責任を持っていくことになるが、連盟はどういう
態度をするのだろうか。

 私たちが生きている日本社会の構造が、1941年の英蘭米への
開戦前と変わっていないのだ。


 生理的、生物的には大人だが、なかみは子どもなので、監督の
位置に就けるには無理である。
選手への叱言は、欠点を云うことではない。

 選手の長所を伸ばすきっかけを与えることである。



 監督、連盟について述べたので、選手について書く。

マスコミは選手の態度について『<女子柔道暴力>「親にも言えない」
…選手ら苦悩』(注2)と報道している。

 記事は選手の態度を歪めている。
選手が今回の事件を「親にも言えない」、それは「選手の苦悩」と決め
つけている。

 「親にも言えない」、ここに選手の体の成長が見えるのだ。
これは「立派でありたい」「そのように見せたい」動作である。

 ですからこの時期、選手が最も得意な技をひとつ認めることが、選手が
一生、健康で幸福に暮らせることになる。





注1:『女子柔道暴力:園田監督が辞意…進退伺提出へ』

毎日新聞 2013年01月31日 20時00分(最終更新 01月31日 20時10分)


http://mainichi.jp/sports/news/20130201k0000m050039000c.html

 暴力や暴言が表面化した柔道全日本女子の園田隆二監督(39)が
31日、東京都文京区の講道館で記者会見し、事実関係を認めた上で
「これ以上、強化に携わっていくことは難しい」と述べ、
引責辞任する意向を示した。近く全日本柔道連盟に進退伺を出す。
(後略)


注2:『<女子柔道暴力>「親にも言えない」…選手ら苦悩』

毎日新聞 1月31日(木)21時8分配信


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130131-00000078-mai-spo

 日本代表選手の親たちにも「何があったのか」と困惑が広がっている。
ただ、今後の国際大会への選出を考え、事を荒立てたくないと悩む選手
も多い。
ロンドン五輪代表の一人は今回、母の問いかけにこう答えたという。
「詳しいことは、お母さんにも言えない」(後略)

以上

この記事へのコメント

大空はるか
2013年07月04日 06:36
山本五十六に言及しているので一言。
「部下が日米開戦に反対したのに山本が辞意をほのめかして戦争をやった」と、塚本さんは理解されているようですね。これはまったく、違いますよ。日米開戦というのは国家が決めたのです。例えば、昭和16年に御前会議は4回開かれていますが、そのすべてに「対米戦決意」がうたわれています。その決議に至るまでには多くの会議や討議がありました。しかし、それらの場に山本は出ていたでしょうか?一回も出てはいないし、出席も意見も求められもしなかった。国家の命令によってアメリカを攻撃しただけなのに、犯罪者扱いをするとは何事でしょうか!

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  • 誰が暴力での指導を決めたのか

    Excerpt:  大阪の高校生が自殺をした。 バスケ部顧問が指導と称して日常的に暴力を振るっていた。 広島では籠っていた高校生が家の人を殺した。 全日本の女子柔道では監督が選手に暴力で指導していた。 Weblog: 草莽・埼玉塾(堀本ひでき)のブログ racked: 2013-02-14 10:25
  • 監督は選手をどう育てるのか。

    Excerpt:  記事『 女子柔道監督は山本五十六なのか 』に対して、私が山本 五十六を「犯罪者扱いをする」として、お叱りのコメントを頂いた。(注) 以下、文章を載せます。 Weblog: 草莽・埼玉塾(堀本ひでき)のブログ racked: 2013-07-27 11:58
  • 独立心は尊い

    Excerpt: この独立心は大切なことである。 子どもが失敗をしても助け起こさない。 Weblog: 草莽・埼玉塾(堀本ひでき)のブログ racked: 2014-09-22 11:54