習性を個性という

 今の世の特徴は、なんでも平均化してしまうこと、人間も平均化さ
れ国民という塊りを構成する単位の個人になっている、ここには人間
の個性などない、みんな同じになっている。

 今の世の平均化を観察したカール・マルクスは、喧嘩する時の手
は速いが、文章を書く時の手は遅い、これは体の癖である、赤い色
に反応する、好味は塩辛い物である。

 『資本論』(1867年)と云う著作がある、ここにマルクスが自分の体
の構造を観察している文章がある。


「商品は、まず第一に、外的対象であり、その諸属性によって人間のな
んらかの種類の欲望を満足させる物である。この欲望の性質は、それが
たとえば胃袋から生じようと空想から生じようと、少しも事柄を変えるもの
ではない。」(「国民文庫」)


 当時の仲間の話しや伝記などではマルクスは、何かを執筆している
時は、食べられないらしい、一般的に執筆は大脳を通す、でもマルクス
は大脳を通すと食べられなくなる、これを繰り返すらしい、この習性を世
の中では癖というが、その自分の癖をマルクスは「空想から生じようと」と、
平均化を述べている著作に個性を記している。(つづく)

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